人材不足の現在では、求人広告を出しても応募がない。
という会社さんもいます。
実際、求職者の数よりも求人広告の数の方が圧倒的に多いため、
求人インフレ状態になっています。
この記事では、今やっている求人広告に反応がない場合。
見直して、改善すべき事をお伝えします。
是非最後まで読んでみてください。
現在の求人の状況
求人を始める時にまず、どんなことを考えますか?
・WEBの求人媒体にしようか
・紙の媒体がいいのかな?
・タウンワーク、エン転職、indeed、フロムエー、どれにしようか?
このように考えますね。
実際に求人を始めるときに全ての担当者が一番考えていることは次のことです。
応募がありそうな媒体を選ぶ
求人広告を最終的に決める大きな決め手になるのは
「応募がありそう。」
ここに集約されると思います。
会社の採用担当者の方は同じように考えているため、
競合他社も同じように考えて、求人をスタートさせます。
しかし、ここで一つ考えなければいけないことがあります。
求人の市場の状況
人材不足の昨今、求人媒体も求人広告もどんどん増えています。
予算の掛けられる会社さんは、たくさんの媒体に一気に掲載もしています。
なので、『応募がありそう』と選んだ求人媒体は
競合他社がひしめき合う、競争が激しい状況にあります。
その結果、どうなると思いますか?
魅力的な求人に応募が集まる
結果的に、どこに求人を出したとしても
魅力的な求人は応募が集まります。
しかし、そうでない求人はなかなか応募が集まりません。
『魅力的な求人』とは
・給料・福利厚生・休みなどの待遇が良い求人
・働きがいのある仕事、面白い仕事。
・会社の社風や考え方に共感ができる会社。
こういったことが伝わる求人が『魅力的な求人』です。
これらは、『どの媒体を選ぶか?』ではなく
『何をどのように伝えるか?』という点を大切にした結果
『魅力的な求人』となるのです。
媒体を選ぶことよりも大切な事
帝国データバンクの調査によると
「人事業務の中で最も困っていることは何か?」
という質問に対し、
・53% 求人手法の選定
・11% 求人記事の制作
・9% 面接設定
というデータがありました。
このデータから分かるように、
担当者は媒体選びやその他の『求人手法』は一生懸命考えていますが
『求人記事の制作』は営業マン任せにしていたり、
競合他社の記事を真似して制作していたりします。
しかし、それでは求職者に何も伝わらない求人記事ができてしまいます。
だから応募がなかなか来ないのです。
人が集まらない求人例
事例
月給 25万 ~ 40万円
雇用形態: 正社員
【仕事の内容・必要な能力経験】
<仕事の内容>
空調・衛生・電気設備の設計業務です。
施主との打ち合わせ、設計図作図、積算などをお願いします。
<必要な能力経験>
建築設備設計業務の経験者
建築設備士、一級電気工事施工管理技士、一級管工事施工管理技士など資格があれば尚可
【募集要項】
<募集職種>
建築設備設計
<雇用形態>
正社員
<就業時間>
・フレックスタイム制:7時間30分(1日の労働時間)
・コアタイム:10:30~16:30
・補足:平均残業時間20時間/月程度
<休日休暇>
・休日:完全週休2日制
・休暇:夏季休暇/慶弔休暇/産前産後休暇/育児休暇
・補足:休日:土・日・祝日
年末年始休暇、創立記念日
<試用研修期間>
・試用研修期間:3か月
・期間中の雇用条件:試用期間後と同じ
<社会保険・福利厚生>
・社会保険:健康保険/厚生年金/雇用保険/労災保険 あり
・福利厚生:退職金制度あり
<選考について>
・履歴書:要
実際、このような求人を出しているところがまだまだ沢山あります。
あなたはこの記事を読んで、
この会社の良さは伝わりましたか?
この会社で働きたいと思いましたか?
この記事を読んでも競合他社との待遇の比較をするしかありません。
求人広告に応募がない理由
極端な例をあげましたが、求職者が
『この会社で働きたい。』
と思わなければ、応募がありません。
求人広告に応募がない理由は
『求職者が働きたいと思わない記事を掲載しているから』です。
求職者に刺さる記事を作る。
では、どのようにして「この会社で働きたい」と思わせるのでしょうか?
できるだけ具体的に、働くと得られるメリットをイメージできるように文章を書きます。
これは言い換えれば、会社の魅力が伝わる文章を書く。
ということです。
そのためにできることとして、
会社の魅力、PRポイントをまずは書き出してください。
どんな些細なことでもOKです。
会社の魅力を書き出す。
他社と比べる必要はありません。
会社の仕事の特徴、会社自体の特徴をまずは思いつく限り書き出します。
【仕事の特徴】
・どんなことが得られる仕事なのか
・業務時間、休み、給料体系
【会社の特徴】
・他社との違い
・会社の理念・ビジョン
・お客様の特徴
・社内のルール、雰囲気
・福利厚生、待遇
・資格取得支援などの研修
・男女比
・残業時間
など、挙げれば他にも沢山あるかと思いますが
とにかく思いつく限り書き出し、
書き出したものの中から、魅力となるものを文章に起こしていきます。
大切なことは、求職者が働くことで得られる事をイメージしてもらうことです。
例文
例えば、よくある文言
『風通しの良い、アットホームな職場です。』
こちらであれば、
『当社は離職率が低く、社員は全員5年以上働いてくれています。
飲み会の強制参加など、嫌な上下関係のないプライベートを大切にできる職場です。』
このように、抽象的ではなく具体的にすることによって
働くことで、プライベートを大切にすることができることが伝わるかと思います。
事例
会社の特徴から
求職者が働きたくなる文章を作成することにより、
大きく応募率が変わることがあります。
弊社で文章の代筆をさせていただいた
求人広告の事例を紹介します。
CASE
愛知県名古屋市 製造業 経営者S様
機械が作ったものを拾い集めて紐で縛る仕事です。外国人がやっていたけど、国に帰ることになりました…
200万円/年の広告費を掛けて1名採用しましたが3日で辞めてしまいました… なんとかしてください。
効果測定
【実施前】
媒体:転職系媒体
期間:約1年
採用:1名
【実施後】
媒体:indeed(無料枠)
期間:約1ヶ月
応募:12名
応募率:1.85%
採用:2名
お客様の声
20代前半〜30代前半の若い人材の応募が多数ありました。
沢山の応募の中から、じっくり面接をして弊社に合うやる気のある人材を採用することができました。
3日以上経過しましたがやる気を持って働いてくれています。
1年かけて1名の応募だったところ、文章にこだわったところ
約1ヶ月で12名の応募がありました。
1/12の期間で12倍の応募と、かなり大きく変化がありました。
また、応募率が1.85%といい数字を出すことができました。
応募率の高い文章があれば
応募数と期間が嘘のように変化が起きます。
もし仮に...
もし仮に、発行部数1万部の求人誌に掲載されていたとすると
185人応募があったことになります。
応募率が1%だったら応募が100人。
応募率が0.5%だったら応募が50人。
と、応募率を0.1%だけでも改善することができれば
応募数に大きく変化があり、応募数に強烈なインパクトが起きます。
まとめ
求職者が働きたくなる文章を作成することができれば
応募数が飛躍的に良くなることも実際にあります。
求人媒体を選ぶことも大切ですが
求人記事の内容もすごく大切です。
応募がないからと媒体を変える前に
一度、記事の内容も真剣に考えてみてはいかがでしょうか?