人事を長年担当している方はすでにご存知かと思いますが、
求職者の応募が増える時期には大きなトレンドがあります。
広告費にコストを掛けても、
トレンドが冷え込むタイミングだと
広告費を無駄にしてしまうことも少なくありません。
この記事では7月〜8月のトレンド(傾向)
をお伝えするとともに
これからのシーズンについても解説させていただきます。
これから採用に力を入れようとしている担当者さん。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
お盆期間の求職者の動向
結論から言うと、お盆期間は求職者の動きは鈍いです。
その理由としては、以下のようなものです。
①長期休暇ぐらいゆっくり休みたい
②企業も休みなので、コンタクトが取れない
③そもそも暑いからやる気にならない
では、お盆前後の傾向も含めて、もう少し具体的に見ていきましょう。
7月~8月の傾向
GW明けから7月にかけては、
求職者の活動は活発になります。
4月入社の就職活動に失敗した人、
「5月病」や「3か月の壁」で辞めた人、
7月のボーナスをもらってから転職しよう
という人が増えるためです。
8月に入ると今度は9月入社のための
活動に移りますが、お盆期間は一旦鈍ります。
そしてお盆が明けると、また活発になります。
長期休暇後は求職者が動く時期
長期休暇の際に
・帰省して家族や友人と仕事の話をするなかで転職を勧められた
・休暇中に自身の仕事を振り返って、このままでいいのかと疑問が生じた
・日々の疲れが癒え、転職しようという意欲が高まった
というような理由で、
年末年始明け・GW後・そしてお盆明けは
求職者の動きが活発になります。
また、子供がいる主婦は夏休みが明けて
子供が学校に行くと時間ができるので、
主婦層の動きも良くなります。
求人広告を出す効果的なタイミング
では、求人広告を出して成果につなげる
効果的なタイミングはいつでしょうか?
ここまで読んでくださった方なら
すでにお分かりですよね?
それが、暑い夏が終わり
求職者の活動が活発になるこれからの時期です!
「秋採用」が狙い時
「秋採用」とは、9月初旬~12月初旬までの
約3か月間に行われる採用活動のことです。
求職者の増加に対して、
企業の求人件数は1~2月ほど増えないため、
求職者数と求人件数のバランスが良いのが
「秋採用」の特徴です。
とはいえ、10月に入ると
求人の掲載件数が増加しますので、
お盆明けから9月末までが絶好のタイミングと
言えるでしょう。
求人広告予算は増加傾向
ここ数年、「秋採用」を狙って
求人広告の予算を増額する企業も多くなってきており、
その他の求人広告の表示頻度が下がり、
応募数が伸び悩むという場合があります。
応募数が伸びないようであれば、
現在無料で求人広告を出しているなら有料に切り替える、
既に有料で出しているなら予算を増額する、
などの対策を取ることをお勧めします。
その際には、掲載内容の見直しもぜひ行ってください。
せっかく求人広告を読んでもらえても、
内容が良くなければ応募にはつながりませんので。
ワンポイントアドバイス:最低賃金の更新
2019年10月に最低賃金目安は
全国平均で時給27円UPになります。
これにより、時給引き上げ競争がより激化し、
様々な局面で影響が出ると予測されます。
秋採用に向けて求人広告を出す前に、
他社の先手を取った給与引き上げや、
待遇・雇用形態・福利厚生などの
条件面の見直しを検討していただくと、
より一層応募者数の増加が期待できるでしょう。
まとめ
・求職者の活動はお盆期間に一旦落ち着き、
これから秋にかけて活性化すること
・それに伴って、秋採用を狙った
採用活動がこれから本格化すること
この2点についてご理解いただけたかと思います。
この時期は最低賃金の更新もありますので、
それも含めて求人広告記事の内容をもう一度見直して、
より実りある採用活動にしていただけたらと思います。